先日、Webページの制作打ち合わせをしているとき、パンくずナビ(breadcrumb navigation)の話がでました。
我々、Web屋ではほぼ「常識」になっているパンくずナビですが、若手のデザイナーさんからするとなんで、「『パンくずナビ』って?」という素朴な疑問が発せられました。ふと考えると、ヘンデルとグレーテルの道しるべのパンくずから命名されているのだろうなぁと推測できるのですが、なかなかの命名と感心する打ち合わせ参加者一同でした。
ヘンデルとグレーテルは、飢饉の時代背景をうつしているらしく、子供の口減らしがベースらしいです。ヘンデルは、パンくずで道しるべをしましたが、小鳥に食べられて、お菓子でできた魔女に家に迷い込んでしまいます。
Webサイトも構成がうまくできていないと、ユーザーを迷子にさせてしまいます。ユーザーに見てほしい情報を提供するのがWebサイトです。ショップサイトなどでは、コンバージョン率が上がらないとサイトの意味がないと言われます。
ただ、コンバージョン(conversion)とは、「単なるサイト訪問者から会員や(見込み)顧客への転換」を意味するのでしょうが、訪問者が、「Webサイトから獲得できる最終成果」に満足してもらえればよいのだと思ってます。
ランディングページから、「訪問時間最短」で顧客にコンバージョンすることが、もっとも意味があるように言われることが多いですが、「楽しく迷子」になってもらってよいWebサイトもあると思ってます。
もちろん、商材にもよりますが、「迷ってもらって」じっくり見てもらえるようなサイト作りもよいのではと思うこのごろです。